小学受験・幼児部(最年少・年少・年中・年長)

小学受験・幼児部 > 小学受験情報

小学受験・子育てについての相談コーナー~手のかからない良い子と言われているのですが(最新版)(塾生・会員生・中村教室グループ塾生・保護者共通)

お母さん方へ~お子様の子育てのヒントにしてください。

6 手のかからない良い子と言われているのですが

Q 一歳三ヶ月の男の子を持つ母親です。私が働いていますので保育園に預けています。そこではとてもよい子でマイペースで遊んでいるようです。保育士さんは手がかからないし、元気に遊んでますよと言ってくださいます。もらい泣きもしないということです。でも、私にはそれが良いことには思えません。
そう思える理由が、私といるときの様子にあります。母子二人でいるときは、とてもやんちゃでよく笑い、よく泣き、とても子どもらしいと思っております。しかし同年齢くらいのお子さんを持っている友人の集まりのときは、とてもおとなしく、私の膝からほとんど離れません。
ほかの子は自分と同年齢の子に、いっしょにおもちゃを取り合ったり、ちょっかいを出したりするのですが、うちの子はおもちゃを取られて、泣いて私に助けを求めるばかり。動きも家で二人でいるときよりもずっと少ないので、いつもおとなしいわねと言われます。自分よりちょっと年上のお姉ちゃん、お兄ちゃんは興味があるようですが、同年齢の子とあまり接触をしようとしません。
もちろん、一緒に遊べる年ではないということはわかっていますが、私にばかり視線を向けるわが子をちょっと心配に思っています。単なる甘えなのか、安心感がないのか、もう少し生き生き遊んでくれたらと思うのです。
保育園ではもらい泣きをしない、手がかからないマイペースというのは、あまり同年齢の子に興味がないからなのではないでしょうか。

A 子どもの、家の中での様子と家の外での様子の違いということのご質問ですね。保育園で「もらい泣きしない、手がかからないマイペース」ということが、同年齢の子どもに興味がないのではないかというお母さんのご心配は、ある意味では当たっています。
でも、心配には及びませんから安心してください。安心しながら、いつも次のことを意識していてほしいと思います。
1 子どもとたくさん遊ぶこと
子どもが同年齢の子どもに興味を持ち、対等に遊ぶことができるためには、その前に、先ずお母さんにいっぱい甘えるという経験が欠かせません。
お母さんが子どもを見る視線を、私は愛情光線と呼んでいますが、”あなたが大事、かわいい、かわいい、食べてしまいたいほど愛しているよ、私が産んだ子、かわいいかわいい”という気持ちを込めて子どもを見て、その愛情で精一杯甘えさせること、そして、一緒に”優しく楽しく”遊んでやることが、どうしても一定量は必要なのです。
このような「優しいお母さんと楽しく遊ぶ」という経験をたくさんしていると、お母さんとの遊びに飽きてきます。そうなって初めて同年齢の子どものほうに目が向きます。
お母さんは、もういっぱい甘えさせたし、いっぱい遊んであげているから、もう同年齢の子どものほうに目を向けて社会性を養ってほしいという気持ちになっておられますが、お子さんはまだお母さんが大好きで、お母さんのほうばかり来るというのは、子どもさんはまだそこまで行っていないということです。
お母さんがちょっと急ぎ過ぎていらっしゃいます。子どもはまだ、お母さんとだけ遊びたいという無意識の気持ちを持っていますから、お母さん以外の環境の中では、ある意味で自分の中に閉じこもっていて”手のかからない”良い子の状態だといえます。
もう少しお母さんと子どもさん二人だけの遊びをしてください。そこで気持ちを落ち着けて子どもとじっくり向き合って下さい。いろいろな遊びを教えてあげてください。ままごと、絵本、折り紙、ブロック、ボール遊び、手遊び、お絵描きなど、何でもかまいません。
教えたから上手に遊べるようになるとか、ならないとかいったことは問題ではありません。子どもを前にしてお母さんが”見るからに楽しそうに”遊ぶことです。
そうこうしているうちに”いつのまにか”といった感じでお友達とも遊べるようになります。

2 この子は”こういう面もある子なんだな”と納得する努力をすること
お子さんは、お家でお母さんと一緒の時は生き生きと遊んでいます。でも保育園やお友だちのお子さんと一緒の時は、おとなしくなっていつもの行動がなくなるわけです。お子さんは「自分の家」と「そうでないところ」がはっきりとわかっていて、「自分の家」では安心してやんちゃでよく泣いたり笑ったりと”自由な気持ち”でいます。
一方、「そうないでないところ」ではとても緊張していて、「こんなことをしてもいいのかな?」「ここでは泣いてはいけないのかな?」とか「お友だちがいるけど大丈夫かな?」など、いわば様子を見ているのです。そして「どういうふうにしていたらいいかわからないから、おとなしくしていよう」となっています。
一人の人間にはいろいろな面があります。やんちゃな自分、おとなしい自分、自身満々の自分、劣等感に苦しむ自分、クヨクヨする自分、ウキウキできる自分・・・・というように。
だから本当は、お子さんの”家でのやんちゃな子”も”外でのおとなしい子”もどちらもお子さん自身です。決して、家での子どもが本当の子で、外での子どもはそうではない子ということはありません。
そしてお母さんは、お子さんに「外でも家と同じことをして、同じような気持ちでいられる子どもでいてほしい」と願っていらっしゃいませんか?この親としてのお母さんの願いは、親の気持ちとしてはとてもよく理解できます。その通りになるかならないかは別として。
でも子どもさんは、今は保育園では引込み思案な自分を出しているようですね。今はまだこれでよいと思います。これからまだまだ行動はいくらでも変わってきます。

3 自分たち夫婦の小さい頃はどうだったか聞いてみること
一歳三ヶ月ぐらいの時のいろいろな行動は、ご両親やおじいちゃん、おばあちゃんの小さい頃とよく似ていたりします。だからこの際、お父さんやお母さんの一~二歳頃の家の中と家の外での様子や、人におもちゃを取られた時はどんなだったかということを、それぞれのご両親に聞いてみることをお勧めします。
もし「お父さんの小さい頃とそっくり」ということでしたら、遺伝ですから、お母さんはとりあえずあきらめることです。あきらめた上で、お子さんに次のように言ってあげてください。言ってもわからないだろうと思わないで、毎日毎日呪文のように子どもに言うのです。
「○○ちゃん、今日は保育園で元気に遊べた?お友だちと遊んだ?嫌なお友だちはいなかった?もしね、嫌なことをするお友だちがいたら泣いてもいいのよ。うれしいなあって思ったら思いっきり笑ってもいいのよ。保育園でもお家と同じだと思って、お母さんと遊んでいる時と同じように笑っても泣いてもいいんだよ。自分が思ったことを何でも言っていいんだよ」と。

4 同年齢の子どもとの遊びの場も作ること
自分よりちょっと年齢の上の子どもとなら遊べるけれど、同じ年齢の子どもとは遊べないという子どもがときどきいます。
子どもの持っているエネルギーから考えてみると、自分よりちょっと大きい子どもは自分に対して気をつかってくれて、自分の思う通りにしてくれます。でも同年齢の子どもは自分の思う通りには動いてくれません。
自分の持っているおもちゃを取られて泣いたら、その上叩かれたりして・・・・というようなことも含めて、ちょっと気が弱い子とか、お家でもあまり自己主張しなくても、全部自分の思う通りにしてもらっている子は、同年齢の子よりちょっと大きい子と遊びたがります。自分を守ってほしいのです。
両親に、おじいちゃんおばあちゃんと四人の大人の中で育った、といったような子どもによく見受けられます。
でもこれも、その子その子の神様から与えられた環境です。それはそれとして、同年齢の子どもと接する機会を作ってあげてほしいと思います。はじめは当然うまく遊べませんから親としてはとてもストレスがたまるかもしれませんが、練習だと思って付き合ってあげてください。きっとそのうちに上手に遊べるようになります。

5 以前よりちょっとでも遊べるようになったと思われた時は、その時を逃さずほめること
以上のようなことを意識をしながら、ゆったりとした気持ちで子どもさんに接していくことをお勧めします。きっとまわりの環境に対応できる社会性のある子どもになります。
何よりも、お母さんがそう信じることから始まります。

▲pagetop小学受験情報のインデックス

教室のホームページに掲載されている全ての画像、文章のデータについて、 無断転用・無断転載をお断りいたします。