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広島の国立・私立中学「合格への確かな道」(5)中村先生からの合格のポイント!(塾生・会員生・中村教室グループ塾生)

これから4ヶ月の勉強方法についてお伝えします。これからが「合格への道」のポイントです!

テーマ:まだ4ヵ月もある前向きな気持ちで!

やりっ放しはダメ、過去問は分析が大事!

9月以降、受験生の伸びる力は中途半端ではありません。
実際に私は、驚くほど力を伸ばしたお子さんを、これまで大勢見てきました。
したがって「もう4か月しかない」と考える必要はありません。「まだ4か月もある!」。
そういった気持ちで、入試までの時間を有意義に使い、それぞれの受験生が自分の可能性を目いっぱい伸ばしてほしいと思います。

おおかたの受験生がこれからぶつかる大きな壁のひとつ、それが「過去問で点がとれない」ことでしょう。第一志望校どころか、第二・第三志望校であっても半分も得点できずに大あわてというご家庭が多く、それで秋からの対策を相談されるケースが毎年たくさんあります。

昨年、広島学院中に合格したO君もちょうどそんな状況にありました。
まずは第四・第五志望校の過去問からご家庭で取り組んだところ、半分も正解できず、お母さまともども、かなりあせっておられたようです。話を伺ってみると、「前塾では、できるだけ多くの過去問をしておくように言われたのでどんどん進めているのですが…」とのこと。
確かにO君はすでに多くの過去問をこなしていました。しかし大きな問題は、どれも「やりっ放し」でした。これでは過去問を練習する意味がありません。

過去問の勉強で一番大切なのは「分析すること」です。
「×」だったところは、何ができなかったのか、どうしてできなかったのか。単なるミスなのか、全く手がつかなかったのか。それをきちんと分析した上で、次の勉強につなげていくことが重要です。

O君の場合は、どの学校の過去問でも良い結果が出なかったために、まずお母さまが気落ちしてしまい、本人にもそれが伝染して「自分ではできないんだ」と尻込している様子でした。よくよく分析していくと、同じような問でも、できているのもあればできないのもあるという状態。
正解した問題については「前に解いたことがあるから」と言うものの、式の意味を聞いてみると答えられません。要するに基本を理解せずにパターンで解いているため、ちょっと変化球で問題が投げかけられると、お手上げだったのです。

そこでO君に対しては、「数の性質」「割合」「平面図形」など、各単元の本当の基本の部分に戻り、土台を積み直しながら過去問を進めていきました。ハードな指導でしたが、O君はよく努力し、基本をしっかり自分のものにした上で受験に臨んだことが勝因になりました。

これから必要なのは勉強の「量」より「内容」!

私の方針として、どんなに遅れていても、またどんなに直前であっても、「基本」の勉強が不可欠と考えています。
過去問の学習で最もしてはいけない過ちは、できないことに不安を募らせるあまり、とにかく量をこなそうとあせることです。

ノートルダム清心中に合格したTさんは、夏から大変頑張ったものの、秋の合否判定テストの結果が思わしくなく、志望校の過去問のできもよくありませんでした。それでも「受かりたい」「点を出したい」という思いが非常に強く、とにかく過去問をできるだけ多くやっておこうと、膨大な量に取り組んでいました。

9月から指導をスタートして、Tさんがこれまで通っていた塾の課題や過去問練習などでアップアップしている現状はすぐに見て取れました。
量に追われているのに、さらに量でこなそうという力づくのやり方をしようとしているのですから、それは無理というもので、早く方向転換することが必要でした。

そこでまず肝心なのは、不調の原因を探ることです。わかったのは、Tさんは「割合」が理解不足で、応用問題となると全く手が出せません。もうひとつは計算ミス。
これも深刻で、テストをいつもあせって受けているため、最初から終了5分前のような感覚で問題を解いていることがミスの原因となっていました。

この解決策として、まず「割合」の基礎をもう一度さらうこと。それから「基本的な問題で点数をしっかり取れば、たとえ応用問題ができなくても大丈夫」とアドバイスし、Tさんの不安を軽くすることも心がけました。
入試まで基本問題を継続し、合わせてミスチェックに取り組んだ成果で、合格ラインまで引き上げることができました。

実際問題として、「これだけの量を勉強したのだから自信を持て」というのはナンセンスで、「これだけの内容を勉強したのだから自信を持て」というのが本筋です。
時間の長さや量でなく、これからの4か月は、内容と質を重視した勉強に切り替えていく必要があります。

「引き出しの中」から上手に引き出す練習をする!

もうひとつ9月以降の勉強で大切なのは、自分の中に入っている知識の引出しから引き出す練習です。
普段の勉強には、あるひとつの単元について、例題があり、応用問題があるという流れがあります。しかし入試では、見た目でどこの単元の問題か、瞬時に判断がつきません。そのときにどう対処するのか。そのための練習の意味でも、自分の引出しから解法を出す練習が大事です。

そこで私の指導では、「これはどう解いた?」「この式の意味は?」と絶えず問いかけるようにしています。かなりできる子でも、「こういう問題だから、この解き方を使った」ときちんと説明できるお子さんは意外に少ないからです。

今年広大付属中に合格したS君は、苦手単元の穴埋めを中心にちょうど今ごろから指導を開始しました。不得意だったのは「速さ」の単元で、標準問題はすぐに解けるのに、応用問題は全然解けません。
その原因は、頭の中だけで考えて、図表を書こうとしないことにありました。パパッと計算で答えを出してしまい、図を書かない癖がついていたのです。
算数は問題が複雑になるほど、整理するために線分図やグラフを書いて考えることが重要になってきます。
したがって、「基本問題であっても、ちゃんと図を書いて考えようね」と、問題中の情報を整理することに一番力を注ぎながら指導を進めていきました。

これを習慣づけていくうちに、「グラフで書いてもわからない、それでは線分図にしてみよう」というように、S君はこの方法がダメならこっちのやり方をぶつけてみるといった切り替えもできるようになってきました。
結局、自分の中に入っている引出しから素早く解法を出せる能力を身につけたことが合格につながったのです。

最後に、受験生のご家族には「マイナス思考にならないで」とお願いしたいと思います。テストの結果が悪かったときこそ前向きの姿勢が大切です。
「できなくてはダメじゃない」と言うのではなく、「こういう問題は得意なんだね」といって褒め励ましの姿勢を、ぜひご家庭にはお願いしたいと思います。
今はできなくても、あと4ヵ月後にできればいいのです。焦ってもプラスになることは一つもありません。入試まで頑張りましょう!

中村教室は、全クラス・コースの受験生を応援します。

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