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広島の国立・私立中学「合格への確かな道」(3)中村先生からの合格のポイント!(塾生・会員生・中村教室グループ塾生)

合格への確かな道シリーズです。今回は第3回です。ご覧ください。

今の時期から夏休みまでにやっておきたいことを伝えます!

テーマ:「できない」「わからない」も、今ならじっくり解決できます!

今の時期から夏休みまでに必ずしておきたいことは、「何ができていないか」「どこがわかっていないか」を正確に見極め、その穴を少しでも埋めておくことです。

それをもしそのままにして、夏期講習に突入してしまえば、不完全な土台の上に、さらなる学習を無理やり積み上げていくことになり、効果的な勉強は進められません。

偏差値45からスタートし、広大付属中に合格!

N君が入塾してきたのは、入試を一ヵ月後に控えた昨年の今ごろです。
算数が苦手で、中学入試必勝テストの偏差値は45前後、第一志望の広大付属中と聞き、私としても「これは厳しい指導になるな」という状況でのスタートでした。

N君はどこが弱いのか。それを知るために、最初に今までのテストを全て出してもらいました。
本人に聞くと、間違えた問題は一応全部やり直したとのこと。そこで何問かピックアップして、目の前で再度挑戦してもらったのですが、全く解くことができません。
「前にやり直したときは、出来たんだけど…」と言うN君によくよく話を聞くと、「できた」のは先生の解説を聞いた直後。
つまりその場で解けたのは式を暗記したからで、時間とともにすっかり忘れてしまったというわけです。

従ってN君について、私が一番重要視したのは、「問題」と「解答」の間、つまり解くプロセスです。
「線分図はこう書くんだよ」「面積図はこう書こう」と、基本的な必要事項とその使い方を全部教え、パターンではなく、理論的に解く力を育てることに力を注ぎました。

私の場合は、解くプロセスをこと細かく紙に書いてお子さんにそっくり渡します。
なぜならお子さんには、「解説を聞き、理解する」ことに集中してほしいからです。
塾の一斉授業の場合は、先生の板書をノートに写さなければならず、どうしても理解がおろそかになります。
反対に、聞くことに集中すればノートの写す時間がなくなってしまいます。そこでN君には四谷ノートを用意してもらい、そこに毎回解き方を詳しく書いたプリントを渡し、ファイルしておくように指示したのです。

受験後にはお母さまから「このプリントが本当に頼りになる参考書になりました」と感謝の言葉をいただきました。わからなくなるとN君はこのプリントを開いて見るようになり、応用問題が出ると、考え方の基本に戻って考える力も身についてきました。

秋になるとN君の算数の偏差値はなんと58まで上がり、その後も予想以上の伸びを見せてくれました。
そして最初は到底無理と思えた広大付属中に合格。今は数学の授業が楽しくて仕方ないという頼もしい成長ぶりを見せてくれています。

データだけではわからない落とし穴を見つけて女学院中へ合格!

今の時期は、まだ入試への現実感も遠く、よい点を取ったかと思えば、次のテストでは極端に悪く、成績が安定しないお子さんも少なくありません。
こうしたお子さんも、「できない・わからない」を埋めていないことが大きな原因になっていることが多いのです。
Fさんもそのひとりで、算数に関しては、問題を解くきっかけがわかっていませんでした。
細かなデータを渡してくれる他の大手塾に通っていたところ、旅人算の正答率が悪いとの結果が出て、弱点部分を集中的にフォローしてほしいとのご依頼でした。

しかし、このようなデータは、あまり意味がありません。事実、Fさんを指導したところ、旅人算の考え方はしっかり理解していました。
正解が出せなかったのは、解く過程に勘違いがあったからで、こうしたことはデータからは見えてきません。
そのためFさんの場合は、ちょっとしたフォローで解決し、ごく短時間で穴埋めすることができました。お母さまとしては、できないところを一からやり直してほしいと言っておられたのです。
あまりデータを鵜呑みにすると、振り回されて時間を無駄にする危険があります。夏休みの講習を順調に進めるためにも、「見極め」がとても大切です。

ただFさんの場合は、ひとりで勉強することができず、どちらかといえばそのほうが問題でした。
お母さんが傍らについている時間はたかだか週2~4時間。ですから、それ以外の家庭学習の時間をどうするかについても、ご両親と話し合いました。
お母さまによれば、「『早く自分の部屋に行って勉強しなさい』が口癖になってしまいました」とのことで、Fさんとの間に親子喧嘩が絶えなかったようです。

私の経験から言って、まだ幼い小学生の場合、勉強部屋に追いやられると、やる気が起こるどころか、むしろ孤独感に負けて勉強嫌いになりかねません。

そこでFさんの普段の勉強の場を、子ども部屋からお茶の間に移動。Fさんが勉強している間は、お母さまも読書をしたり、時には暗記の手伝いやマル付けをしたりと、勉強スタイルを切り替えてもらいました。これが思いがけないほど功を奏し、俄然勉強に身が入ったようでした。
それからお母さまには、私が出した課題と宿題を、お子さんがきちんとこなしているかどうかも管理していただきました。

Fさんは、難しいポイントは週3回の私の塾で授業を受けることで克服し、理科や社会で抜けた暗記知識はご家庭の協力で穴埋めするという形で受験勉強を進行。
このチームワークが、見事に成果につながり、第一志望の女学院中に合格することができました。

理科は、自分で考えて答えを出せる力を育てる!

理科に関しても、今の時期に暗記から抜け出し、きちんと論理で理解する勉強に切り替えておく必要があります。もちろん植物や虫や星の名前など、暗記事項はたくさんありますが、特に上位校では暗記だけで答えられる出題はほとんどありません。
知識を総動員して、自分の頭で考える問題が増えているのです。

例えば月の満ち欠けの問題にしても、決して単純ではなく、色々な条件が提示されて、「そのとき月から見た地球はどんな形か?」という設問が出されたりします。この答えを出すには、きちんと作図する力と、基本的な知識が必要です。
他塾では、ただ「覚えなさい」という指導に終始しがちですが、「なぜそういうふうに見えるのか」「なぜそういう形になるのか」という根本を教えることに力を入れています。

暗記で覚えた知識は、習った直後はよくても、いずれ忘れてしまいます。従って、なるべく理屈を交えて教え、忘れたときに思い出せるきっかけを頭に叩き込んでおくことが大事であると考えています。

あるお母さまが「うちの子は、一度解いた問題はできますけど、見たことのない問題は解けないんです」とおっしゃっていましたが、「見たことのない問題」とはつまり応用問題ということになります。理科をただの暗記で勉強してしまうと、Aを与えられてBを答えられても、BからAという答えはなかなか導き出せません。
こうした傾向は広島学院・ノートルダム清心中を受験するレベルのお子さんでも見受けられます。
入試では、当然「見たことのない問題」が出て、それを一人で考え、一人で解かなければなりません。ですから、その力をちゃんと植えつける勉強を、この7月から早速スタートしてほしいと思います。

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