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広島の国立・私立中学「合格への確かな道」(2)中村先生からの合格のポイント!(塾生・会員生・中村教室グループ塾生)

合格への確かな道シリーズです。今回は第2回です。ご覧ください。

みなさんに国語力をつけるポイントをお伝えします!

テーマ:「国語力が苦手なタイプを克服!」

長文読解の克服はまず音読から!

国語が苦手なお子さんにとって、一番の苦労の種となっているのが「長文読解」です。
国語力のなかで、語句や漢字については自学自習で学べても、読解能力を伸ばすとなると、やはり手取り足取りの指導が必要になってきます。
多くの受験生を教えた経験から、長文読解を苦手とするお子さんは、大きく次の三タイプに分けられます。

  1. 読むのがすごく苦手
  2. 読むことはできるが、ポイントの絞り方がわからない、あるいは解き方がわからない。
  3. 記述が苦手

以上のそれぞれのタイプについて、実際の指導例とともに、解決策をお話していきたいと思います。

まず「読むのがすごく苦手」というお子さんについては、多くの文章を徹底して読んでいくしかありません。今年、広島学院に合格したM君は、他の教科はよくできるのに、国語が得点できませんでした。男子難関校を受けるお子さんにありがちなのは、算数は熱心に勉強しても、国語に身が入らないこと。でも入試では、算数より国語の点差が落とし穴になることも多く、決しておろそかにはできません。

指導してわかったのは、M君は「読む」といっても、黙読して文字を眼で追っているだけで、「読解」はしていなかったことです。このようなお子さんは、やはり脇に指導者がつき、音読して言葉を交わしつつ勉強を進めていくことが大切です。

音読を聞いていると、理解できていないときの読み方は、ぎこちなく不自然だったり、発音がおかしかったりします。そこでM君がどういう読み方をしているか、どこがわかっていないかに注意を払い、理解できていない部分については、言葉を交わしながら指導を進めていきました。「ここでどういう情景が浮かぶ?」「主人公は何を感じたのかな?」。こうした指導を繰り返していくうちに、M君はジリジりと力をつけただけでなく、文章を読む楽しさも目覚めたようでした。このタイプのお子さんは、最も指導に時間がかかりますが、受験まで8ヶ月以上あったことも幸運で、着実に合格レベルまで引き上げることができました。

コツをつかんだら成績アップ!

「読めても正解できない」という二番目のタイプは、コツをつかめば、すぐに伸びていくお子さんがほとんどです。ノートルダム清心に合格したAさんは、本が好きで、読むことには全く抵抗がないのに、どうしてもテストで得点できません。特に物語文に誤答が多く、その理由を採ったところ、「きっと、こうに違いない」「私だったら、こう」と、答えを自分の頭だけで考えて出していることがわかりました。

物語文では登場人物の気持ちを聞く問いがほとんどです。では「気持ち」をどこから読み取るかといえば、それは文中にちゃんとあります。そのためには、場面をきちんと押さえ、状況を把握しながら読むことが大切です。私はわかりやすいように「いつ、どこで、だれが」と三つの要素を押さえるように指導しています。そして気持ちを聞かれたら「セリフ、行動、情景」から考えます。要するに答えの根拠は必ず文章中にあるわけで、そこをきちんと押さえれば、答えはおのずと出てきます。

Aさんの指導では、最初に状況把握ができているかどうかを確認し、答えを一つ一つ「なぜこう思った?」「どこに書いてあった?」と確認し、「ここにこう書いてあるから、こう答えた」という勉強を重ねました。答えの根拠を文章の中に求める練習を徹底した結果、Aさんはぐんぐん得点力を上げ、ノートルダム清心の門をくぐることができました。

Aさんとは反対に、「物語は好きだけど、説明文は大嫌い」だったのがHさんです。でも志望校であるノートルダム清心は、例年、説明文が出題され、どうしても克服する必要がありました。

説明文は物語とは全く違う読み方をしなければなりません。説明文は、書く人が一生懸命にわかりやすく文章に書いています。したがって読み手がそのサインをきちんと受け取れば正しい答えに到達できます。

一番注意しなければいけないのは「接続語」で、これはいわば「看板」のようなもの。書き手が読み手に向かって「ここにこれがありますよ」と示してくれているのです。そして接続語の中でも要注意は「逆接」。多い例が「一般的にはこう言われています。だれだれさんはこう言いました。確かにそういう点もあります。しかし私はこう思います」という論理展開です。筆者の意見は、「しかし」のあとに書いていることが多く、そこを押さえることが肝心です。

それから作者が伝えたいことは、くどいほど繰り返して書いてあることなどを含めて、Hさんには、書き手のサインを一生懸命読み取る練習を続け、志望校合格に導くことができました。

記述力をつけてチャレンジ校に合格!

三番目の「記述が苦手」なお子さんの場合は、とにかく書くことにチャレンジしていくしかありません。J君は、空白のマス目を前にすると、それこそ「頭が真っ白になってしまう」というほど、記述にどう取り組んでいいかわからない様子でした。特に苦手意識の強いお子さんの場合は、一から自分で考えて書かなければいかないと思い込んでいるケースが多く見受けられます。しかし、いきなり自分で考えて書くのではなく、文章中からピックアップすることから始めれば、かなり抵抗感は薄れずはずです。

J君も、文章には何が書かれているか、何を聞かれているか、それはどこに書いてあるかを見つけてピックアップし、書き直す練習から始めました。私は、採点の際はキーワードで加点していきます。ですから、解答にはどの言葉がなければいかないか、キーワードを探し、その使い方についても丁寧に指導を進めていきました。ある時点で、J君は記述のコツを飲み込んだようで、得点できるようになると勉強に取り組む姿勢も見違えてきました。夏休みにはかなり大量の宿題を出したのですが、きちんとこなし、チャレンジ受験だった修道に合格することができました。

国語ではもちろん語句や漢字の練習は基本です。これは家庭学習で十分にできますから、夏休みまでに、できるだけ終わらせておくようにしましょう。ことわざも単に暗記するより、絵画的なイメージを持つように覚えていくと頭にしっかり入ります。この部分では、日常の会話の中で、お母さまがたとえ話などで勉強に協力することで、より定着すると思います。

国語は理論的な思考力を養う教科だけに、国語力は各教科の学力にも大きく関わってきます。中学受験勉強が、将来に役立つ基本的な国語力を構築する機会になれば、国語の教師としてこんなにうれしいことはありません。

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