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2019年(平成31年)中学受験情報:広島地区及び首都圏・関西地区・九州地区の今年度中学入試傾向と分析について(最新版)(塾生・県外受験クラス・会員生・中村教室グループ塾生)

2019年度版広島地区及び県外の中学入試についての「傾向と分析」についてお知らせします。中学入試の動向をしっかりキャッチしてください。

今年の算数において多くの学校で合否を分けたと思われるのは、その問題を解き続けるのか、やめるのかを判断する力です。たとえば、解きやすい問題と解きにくい問題の差が大きく、この「判断する力」が特に重要となりました。では、どのようにして、その場で判断すれば良いのでしょうか。それは問題を解く過程で悪戦苦闘した経験をたくさん積むしかありません。また、独りで考えているだけでなく、教室のみんなでその問題を共有して、一緒に考えるという方法も有効です。

一方、国語の今年の入試問題を見ていくと、「原点回帰」「新しさ」「普遍性」というキーワードが浮かび上がってきます。今年は難関校を中心に、従来の出題傾向に戻る学校が多く見られました。
また近年では、最新の出版物からの出題が増えており、調査した学校のうち、約30%が2018年度に出版された書籍から出していました。このことから、今の時代に生きる者として、常に最新の動向にも目を向け、対応できる敏感さを持ってほしいという学校からのメッセージが感じ取れます。
その一方で、例年どおり、現代社会を批判的に捉えた文章が頻出し、他者の視点に立って考える姿勢を問う出題も目立ちました。また、文脈からことばの意味を推測させたり、ことばの背景を考えさせたりする問題も多く見られました。これらは「普遍」ということばでまとめることができます。
こうした問題に対応するには、日ごろからことばや身の回りの事柄に対する関心を高めること、自分の知らない世界に興味を持つことが大切です。

続いて理科の分析です。今年の特徴は、「できていることが前提の入試が展開された」ということ。たとえば、物理の「てこ」では、公式を使って答えを出せるのは当たり前という前提で、重心の位置を考慮する必要のある問題や、釣り合う範囲を探る問題など、原理を活用して「その先」を問う出題が目立ちました。このような傾向は、化学・生物・地学でも見られました。
また、今年は生活と関連する題材からの出題も目立ちました。たとえば、物理の「滑車と輪軸」にからめた自転車のギアの問題が、複数の学校で出題されています。なかには、おいしいコーヒーの入れ方を出題するなど、受験生にとって知識や経験のない題材もあり、困惑した人も多かったことでしょう。さらに、自由度の高い記述や作図を求めたり、初見のグラフを用いて柔軟な思考力を試したりと、知識やテクニックを獲得するだけでは太刀打ちできない問題の模索も始まっています。
今後は、知識と解法力については一切の妥協が許されないのを前提として、「その先」に狙いを定めた原理の活用、自由度の高い記述や作図、適応力を試す問題に対する練習も積む必要があります。

最後は社会です。今年の受験生に求められたのは、「きちんと知っている」こと。つまり、知識として用語を覚えるだけでなく、その内容をきちんと説明できるかどうかが問われました。そのうえで、「知識と知識をつなげて考える」ことも要求されました。
そして、「当たり前だと流さない姿勢」も大切です。身の回りの「当たり前」にふと目を留めて考えてみると、何かしら新しい発見があるものです。学びはそこから広がっていくのです。
さらに、「小学生であることに安住しない姿勢」も求められました。成人年齢の引き下げが決まった影響もありますが、今年は大人であっても解決することが難しいテーマについて問う出題が多く見られました。たとえば、福祉の問題や外国人労働者の受け入れ、犯罪者の処罰についてなどです。「未来を担う受験生たちに、いろいろな問題を自分のこととして前向きに考えてほしい」という学校からのメッセージと受け取れます。
このような問題に対応するには、日ごろから世の中で起こっていることや身近なものに目を向け、机上の学習と結びつけて考える習慣が大切になります。そのためにも、家庭での親子の会話を大切にしていただきたいと思います。
こうした先生方の話から、近年の入試では、確かな基礎学力だけでなく、「自分の頭で考え、発信する力」も求められていることがよくわかりました。

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