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2019年(平成31年)中学受験対策:中学入試頻出作品はこれだ!(2014年~2018年までの国語頻出作品リスト)(最新版)(広島地区・全国版)(塾生・会員生・中村教室グループ塾生)

中学入試合格のポイントは「国語力」です。国語の「記述力」・「表現力」及び高度な「読解力」が求められる中学入試の国語です。以下のポイントについてみなさんにお伝えします。しっかりチェックしてください。

中学入試頻出作品

【物語文】 人物の心の動きを追う

最近の入試で複数の学校がとり上げたのが『サーカスの夜に』。両親と離ればなれになった13歳の少年が家族でみたサーカスの世界に引かれて入団、綱渡りを学びながら成長する姿がえがかれています。
主人公がサーカスの道化師役の夫婦と老人ホームを慰問する場面から出題したのが兵庫・甲陽学院中や東京・鷗友学園女子中。片足をうしなった老人を主人公がさすりつづけると、そのからだがやわらかくなっていくことを実感。道化師役から悩みを抱える主人公だからこそ人の心をなごませることができるとはげましを受けるシーンで、2校とも「主人公が道化師役と衝動的に手をつなぎたくなった理由」を記述させました。

中学2年の息子(加菜太)と、その気持ちを理解できない父親(征人)が夏休みに父親のふるさとをおとずれ、体験したできごとをえがいた『14歳の水平線』も頻出。加菜太の視点と、かつて少年だった征人の視点が交互にとり入れられ、東京・筑波大学附属中や神奈川・浅野中、鹿児島のラ・サール中がとり上げました。共通するのが登場人物についての設問です。

浅野中は「もやもやする気持ち」でいる理由、ラ・サール中は「読まずにはいられない気分」になった理由などを記述。筑波大学附属中は登場人物の気持ちの動きや人物像について計8問、選択式で答えさせました。気持ちが動くきっかけになった言葉や、できごとをとらえる力が求められた典型的な出題といえます。


【説明文】 記述で問われる表現力

「日本人ならではの個性」「コミュニケーションにかんする問題点」など、説明文ではさまざまなテーマが出題されています。
この春の入試で複数の学校がとり上げたのが『科学の考え方・学び方』。最近出た作品ではないものの、宇宙物理学者としても活躍する筆者が「科学とは何か」をわかりやすい表現で解説しています。

「私にとっての科学」「科学の考え方」「科学はどのように生まれたのか」「未来を担う君たちへ」といった章で構成され、大阪・清風中は科学者の仕事のおもしろさを伝える部分からの出題。問題の文章に傍線が引かれ、その部分についての正誤問題や次数を指定した書き抜きなどをもりこみました。説明文の典型的な出題例です。
東京・東洋英和女学院中学部では筆者の考えを読み取ったうえで「自分の言葉で説明する」という問題を出し、読解力はもちろん、表現力も問いました。

大学の入試改革
中学入試に影響

内容でめだつのは主人公の成長をえがいた作品です。ここ数年は「他者とのかかわり」に視点がおかれたものがトレンド。「自分はどう生きるか」といったテーマも増えており、今春の『<自分らしさ>って何だろう?』はその一例といえるかもしれません。

中学入試でも大学入試を念頭においた問題が増えています。いまの大学入試センター試験や難関の私立大学では、本文全体の内容を選択式で答える問題があります。傍線部分の前後を読めば対応できるというわけではなく、小手先の技術が通用しません。
2020年度からセンター試験にかわる新たな試験がとり入れられ、記述式で答える問題がもりこまれそうです。中学入試にも影響が出るかもしれませんが、読解力が欠かせないことにかわりはありません。選択式でも記述式でも対応できるよう、幅広く読書をし、書く練習をしておく必要がありそうです。

書名 あらすじ・内容 出題校
なつかしい時間
長田弘 【岩波書店】
詩人でもある筆者が、ことばがもつ可能性や限界について語る。ことばがあらわすことができる「大切なもの」を考える1冊。 青山学院、湘南実業学院、神奈川大学附属、光塩女子学院、神戸女学院、高輪、土浦日本大学中等教育、白陵など
クラスメイツ<後期>
森絵都 【偕成社】
中学1年生24人のクラスメイトそれぞれを主人公にした連作短編集で、前期・後期の全2巻。出会いやすれちがい、初恋のときめきや仲間はずれの不安などを描く。 海城、神奈川学園、学習院、甲陽学院、椙山女学園、同志社女子、日本女子大学附属など
あと少し、もう少し
瀬尾まいこ 【新潮社】
寄せ集めのメンバーと頼りない先生のもとで駅伝大会を目指す中学生を描く。走る順番に合わせて主人公がかわり、それぞれの思いがつづられている。 吉祥女子、品川女学院、淑徳与野、専修大学松戸、南山女子部、洛南高校附属など
科学の考え方・学び方
池内了 【岩波書店】
「科学的に考える」とはどういうことか――研究者として活躍する筆者が、わかりやすいことばで解説。理科を学ぶ「入門書」としても読みつがれている。 栄東、昭和学院秀英、清風、東洋英和女学院、法政大学など
サーカスの夜に
小川糸 【新潮社】
サーカスの魅力にひかれ、入団した主人公を描く長編小説。自分の病気のせいで家族が離ればなれになったと悩む少年が個性的な団員らと出会い、成長する。 鷗友学園女子、甲陽学院、品川女子学院、東邦大学付属東邦など
<自分らしさ>って何だろう?――自分と向き合う心理学
榎本博明 【筑摩書房】
「なぜか自分が気になる」「こんなに人の目が気になるのはなぜか」。こんな問題を抱えがちな思春期の世代に、自分と向き合うヒントを紹介する。 大阪星光学院、品川女子学院、獨協埼玉、立教新座など
物語ること、生きること
上橋菜穂子、瀧晴巳 【講談社】
「獣の奏者」シリーズなどで知られる上橋菜穂子さんが生い立ちから作家になるまでを語る作品。物語ができるまでの「舞台裏」を知ることができる。 桜蔭、川村、香蘭女学校、修道など
「自分」の壁
養老孟司 【新潮社】
人生や仕事など、さまざまなテーマについて頭の中の「壁」をこえたとき、新たな次元の「思考」がみえてくる。そんな筆者の指摘がつまった1冊。 跡見学園、海城、南山男子部、広島女学院など
14歳の水平線
椰月美智子 【双葉社】
父親のふるさとの島を訪れた中2の主人公がキャンプで出会った少年たちと交流を深める。かつて14歳だった父親の視点もまじえ、物語が展開する。 浅野、筑波大学附属、ラ・サールなど
小学五年生
重松清 【文藝春秋】
転校した友だちに会いに出かけたり、母親の見舞いにバスで通ったり。5年生の男の子を主人公にした17編をおさめた短編集。 暁星国際、世田谷学園、安田学園など
今ここにいるぼくらは
川端裕人 【集英社】
友人と川の源流をめざしたり、空を見上げてUFOに思いをはせたり。そんな小学生時代を過ごした主人公、大窪博士が成長するようすを描く。 佼成学園、城西川越、日本大学第一など
願いながら、祈りながら
乾ルカ 【徳間書店】
北の大地にある中学校の分校で学ぶ1年生4人と3年生1人の物語。悩んだり、傷ついたりしながらも大人へと近づいていく5人をつづる。 浦和明の星女子、カリタス女子、聖光学院など
植物はなぜ動かないのか
弱くて強い植物の話
稲垣栄洋 【筑摩書房】
弱肉強食の自然界を生きるため、さまざまな工夫をこらす植物。その強さをわかりやすい文章で解説する。筆者による別の作品も入試では頻出。 開智、学習院、サレジオ学院、淑徳与野、洗足学園、滝、本郷、横浜共立学園など
大きくなる日
佐川光晴 【集英社】
どこにでもいそうな4人家族の横山家の歩みを九つの短編で描く連作集。長男の太二の成長を軸に、家族や周囲の人たちの心の動きを丁寧にすくい取る。 学習院女子、近畿大学附属、武蔵、立教、池袋、立教新座など
転換期を生きるきみたちへ
―中高生に伝えておきたいたいせつなこと
内田樹 編 【晶文社】
憲法や愛国心、科学的態度……。これまでの考え方が通用しない現代において、中高生がこれからを生きるうえで身につけておきたい知見の数々を専門家たちが解説。 海城、成蹊、桐朋、明治大学付属明治、立教女学院など
弱虫でいいんだよ
辻信一 【筑摩書房】
同情や謙虚さ、寛容さといった性質が軽視され、「弱さ」とみなされがちな現代において、その価値を考え。「対」となる「強さ」の意味にも思いをめぐらせる1冊。 浦和明の星女子、神奈川学園、関西大学第一、吉祥女子、世田谷学園など
大人になるっておもしろい?
清水真砂子 【岩波書店】
個性を見いだそうとする一方、まわりと「ちがわないように」と苦心する若者たち。大人になるとまどいや悩みを受けとめ、伸びやかに生きようと呼びかける作品。 岡山、学習院、豊島岡女子学園など
学びとは何か―<探究人>になるために
今井むつみ 【岩波書店】
「学び」とは知識の習得や、その積み重ねではなく、すでにある知識をもとに、まったく新しい知識を生み出すこと。認知科学の視点から、学ぶことの大切さを問う。 鷗友学園女子、昭和学院秀英、豊島岡女子学園など
家族シアター
辻村深月 【講談社】
姉と妹、父親と息子、母親と娘。ときにぶつかり、ときに寄り添う家族の姿を7編の短編で描く。家族ならではの結びつきを味わうことができる物語。 麻布、慶応湘南藤沢、甲陽学院など
自分の顔が好きですか?―「顔」の心理学
山口真美 【岩波書店】
顔をおぼえるこつはあるのか、第一印象は大切か、修正した写真も「自分の顔」といえるのか。顔にまつわる疑問の数々を心理学の立場から解き明かす。 湘南白百合学園、筑波大学附属、山脇学園など
世界地図の下書き
朝井リョウ 【集英社】
交通事故で家族を亡くし、児童養護施設で暮らすことになった小学生の大輔。悲しみで心を閉ざしていたが、仲間たちの支えで少しずつ打ち解けていく。 栄東、東京都市大学付属、広島学院など

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