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中村教室:作文コンクール(記述対策)のご案内~記述力のコンテストを実施します。(塾生・会員生)

アンパンマンの作者やなせたかしの物語

1冊目の課題図書は、「勇気の花がひらくとき やなせたかしとアンパンマンの物語」です。このお話は、子どもたちのヒーロー、アンパンマンの作者である、やなせたかしの伝記です。
子どものころのたかしは、アンパンマンの作品イメージとは違って、いつも心のどこかに寂しさを抱えていました。5歳で父親を亡くしたたかしは、その後、母親とも別れて、2歳下の弟と一緒に、親戚のおじさんに引き取られました。おじさん夫婦に、たかしは素直に甘えることができません。また、勉強でも運動でも弟にかなわないことで、いつも劣等感に悩まされていました。そんなたかしを救ってくれたのが、絵を描くことでした。絵が得意だったたかしは、漫画やデザインの世界をめざすようになります。
美術を学び、ようやく夢見ていた仕事に近づいたころ、戦争が始まります。たかしも兵隊として戦地に送られますが、偶然が積み重なり、生き残ることができました。しかし、弟は戦死してしまいます。
こうしたつらい経験を通じて、たかしは「生きるとは何か」「正義とは何か」といったことを深く考えるようになり、その思いはアンパンマンをはじめとするさまざまな作品を生み出すことにつながりました。
内気で寂しがり屋だった一人の男の子が、悲しさ、苦しさと向き合いながら成長し、やがて作品を通じて多くの人に勇気を与えるようになる、その過程
をじっくり味わってください。

「ありがとう」なんてもう言いたくない!?

2冊目の課題図書は『テオの「ありがとう」ノート』です。主人公のテオは生まれつき、手足が不自由な12歳の男の子です。10年以上、車いすとともに生活し、今は障害者支援施設で暮らしています。着替えや食事などあらゆることに手助けが必要で、そのたびにテオは介護職員に「すみません」とお願いして、手助けしてもらえたら「ありがとう」と言っていました。
そしてある日、テオは考えました。自分は一体、1日に何回「ありがとう」と言っているのだろう。また、障害がなく、自宅で暮らす弟は、1日何回の「ありがとう」で済んでいるのだろうと、疑問を抱きます。それをきっかけに、テオの生活は徐々に変わっていきます。
まず、車いすスポーツに取り組むと、自分でできることが増えていき、周囲に「ありがとう」を言う回数が減っていきました。また、できることが増えていくことで、人の手助けをして、「ありがとう」を言ってもらえるようになりました。そして「ありがとう」を言う回数を減らしていくとともに、言われる回数を増やしていこうと考えたテオは、言った回数と言われた回数を「ありがとう」ノートに記録していきます。
記録していくなかでテオは大失敗をして、まわりに心配をかけてしまうこともあります。それでも周囲の人たちと語り合いながら、自分の世界を広げていき、家族とのわだかまりも少しずつ解消していきます。その姿は見る人に、壁を乗り越えるときの勇気やヒントを与えてくれることでしょう。そんなテオの心情や行動から、多くのことを感じ取ってほしい
と思います。

●課題図書

①高学年向け
テオの「ありがとう」ノート
クロディーヌ・ル・グイック=ブリエト=著
坂田雪子=訳 PHP研究所=刊 定価=1,512円(税込)

②低学年向け(幼児部を含む)

勇気の花がひらくとき
やなせたかしとアンパンマンの物語
梯久美子=文 フレーベル刊=刊 定価=1,296円(税込)

学年に関係なく、いずれか1冊を読んで一つの作品を応募しても、両方読んで二つの作品を応募しても構いません
対象学年は、あくまで目安としてお考えください。2冊とも読みやすい内容となっており、全学年の生徒を対象としていますが、わからないことばなどを、保護者の方に聞いたり、あるいは一緒に読んだりしてもよいと思います。

●テーマ

課題図書を読んで、感じたこと、考えたこと

●字数

B4原稿用紙(400字詰め)2枚程度

●提出先

中村教室本部
広島駅前教室/広島市南区的場町1丁目1番22号
TEL・FAX 082-263-0012

課題図書選定に当たって

今年もたくさんの本のなかから、皆さんにぜひ読んでほしい作品を探し出しました。『勇気の花がひらくとき やなせたかしとアンパンマンの物語』と『テオの「ありがとう」ノート』の二冊です。
まず、アンパンマンのことは知っていますよね。皆さんが幼かったころ、その活躍ぶりを絵本やテレビで見ていたことでしょう。おなかをすかせた人に自分の顔を分け与えて救ってくれる優しいヒーローが、入試問題にも登場しているのを知っていますか?そんなアンパンマンがどうして生まれることになったのか、皆さん知りたいと思いませんか。『勇気の花がひらくとき やなせたかしとアンパンマンの物語』を読めば、作者のやなせさんがどのような思いを込めてアンパンマンを生み出したのかがわかります。そして、この本を読み終えたとき、きっと皆さんはこれまで以上にアンパンマンのことを好きになっていることでしょう。
続いて2冊目の『テオの「ありがとう」ノート』は、12歳の少年が主人公です。どこにでもいる普通の少年ですが、皆さんと異なる点が一つだけあります。それは彼が「ハンディキャップ」を抱えて生きているということです。それゆえ、わたしたちが当たり前のように考えていることや感じていることが、彼のなかでは少し異なった形でとらえられることになります。たとえば、わたしたちが気持ち良く使っている「ありがとう」ということばを、テオは自分から相手に対して使おうとしなくなるのです。なぜでしょう?その答えについては、ぜひこの本を読んで見つけてください。
どちらの作品も、皆さんとは異なる環境に置かれて、異なる生き方をしている人物の姿が描かれているかもしれません。ですから、思う存分に想像力を駆使し、自分と違う他者の心に寄り添う気持ちを忘れずに、作品を楽しんでもらえたらうれしいです
今年も、形にとらわれない、個性とパワーあふれる感想文が寄せられることを心から楽しみにしています。ご応募お待ちしています。

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